八幡浜大島とは

愛媛県の西、佐田岬半島の付け根に位置する八幡浜市は、みかんと漁業で栄えた人口約35,000人の市である。

この八幡浜市にある唯一の有人島「大島」は、大小5つの島(粟ノ小島、大島、三王島、地大島、貝付小島)を総称して【大島】と呼ばれている。

市内より南西約12㎞の沖合に位置し、1日3往復の定期船で約22分で到着する。

現在、島民約230人が生活しており、昔ながらの漁村風景が今なお残っている。また、島特有のゆったりとした時間の流れを感じることもできる。

島の主な交通手段は徒歩、自転車、バイクである。

歴史について

 大島は当初は無人島だったが、今から約350年ほど前に対岸の穴井地区(八幡浜市)の庄屋さんら7名が宇和島藩から開拓許可を得て、渡ったのが初めとされている。また、平安時代の中期には、海賊・藤原純友の要塞が1つあったとも伝えられており、現在の旧学校プールの裏山山頂あたりにあったとされている。

 人が移り住んで以来、イワシ漁などを中心に栄え、畑地を開墾することで人口も増加し1940年代後半には人口1,200人(内、小中学生約300人)ほどが暮らしていたが、現在は約230人となっている。2009年3月で大島小中学校が廃校となり、島内で子供の姿を見ることはなくなった。

 また、昭和40年代頃は海水浴客が多く訪れ、多い年で約2万人近く来島した記録も残っている。

産業について

 水産業が主な産業の島であるが、近年人口も減り、高齢化・過疎化が進み、衰退の危機となっている。

 島で獲れる活ハモや太刀魚、ひじき等は市場でも高値で取引されており、その他にもウニ、サザエ、アワビ等も獲れる。さらに新たな養殖業として、高齢者でも取り組める陸上養殖(アワビ種苗・スジアオノリ)が廃校となった旧小中学校(現・大島産業振興センター)で取り組まれている。

 また、みかんの一大産地である八幡浜市の中にあり、島でもミカン栽培が行なわれている。市内有名ブランドにも引けを取らない味で出荷されている。他にも、じゃがいも、玉ねぎ等の島野菜も甘みがあり、美味しいことで知られている。

自然について

 大島には国指定天然記念物「シュードタキライト及び変成岩類」があり、これは「地震の化石」と呼ばれる本来地中深くでしか見ることができないものが地上で見られる世界的にも珍しい場所がある。

 また、三王島には市指定天然記念物「ウバメガシの巨木」が2本あり、樹齢約500年と推定されている。

 島の南にある大入池(龍王池)は、龍が棲むという言い伝えのある池で大漁の神様としても知られており、龍王神社にて祀られている。また、この池にはニホンカワウソが生息していたそうだが、現在は生息不明。

島内統計について

【統計データ】

●島内生活者総数…234名

●高齢化率(65歳以上)…約71%

●後期高齢化率(75歳以上)…約49.6%

●10年後島民総数予測…約140名

●八幡浜市全体高齢化率…37.2%

●愛媛県全体高齢化率…29.8%

※八幡浜市のデータを基に島内での聞き取り調査を加味して数値化(2016.9.12時点)